「家を建てようと思ったけど、建築業者がたくさんあってよくわからない。まずどうすればいいの?」
「大手のハウスメーカーと地域の工務店。結局どっちが自分たちの家族には合っているんだろう。」
一戸建てを建てようと決意しても、どこに依頼するか迷ってなかなか話が進んでいかないという人は多くいるのではないでしょうか?私たち夫婦もそうでした。
- 大手ハウスメーカー
- 住宅展示場で見つけた建築業者
- 地元の工務店
実際に家を建てようとなってから、2,3ヶ月は毎週のように「どの建築業者にお願いするか?」と、「どこに家を建てようか?」という点で悩んでいたと思います。
この記事では、次のようなことを紹介していきます。
- 建築業者を決めるまでに私たち夫婦が行ったこと
- 大手ハウスメーカーをやめた理由
- 依頼する際に決めてになったこと
この記事を読めば、依頼する業者を決めるまでに何をすればいいか分かるようになるはずです!少し長めなので、お好きな所から読んでみてくださいね。
まずは、工務店の資料を集めましょう。もし自然派住宅(うちは無垢材と塗り壁)を建てたい場合には、こちらのサイトから無料一括資料請求ができます。
注文住宅を依頼する業者を決めるまでにやったこと
まず初めに、依頼する業者を決めるまでに私たちが実際に行ったことを紹介します。
- インターネットで注文住宅を扱っている業者を検索
- インターネット上の一括資料請求で気になった業者の資料をまとめて請求
- 夫婦でひたすら資料を読みながら意見交換
- 近所の住宅展示場を2ヶ所訪問
- 絞り込んだ業者3社を訪問
- 実際にその建築会社で建てた人の完成住宅見学会に参加
大体これくらいのことはやっていたと思います。平日は仕事だったので、夕食後にひたすら資料とパソコンを見ながら議論していました。
週末になると、住宅展示場を巡ったり、気になった業者の事務所訪問をしていました。
結構しんどかったですが、夫婦で意見交換をしながらお互いの考えを知って、意見をすり合わせていくのは楽しかったです。
最終的には、実際に建てた人の家を何軒か見せてもらって、大体の予算感や仕事の丁寧さ、実際にどんな家になるのかイメージを膨らませながら決めていきました。
全てが必要ではないと思いますが、何をすればいいかわからない人は、インターネットで情報収集する所から始めてみると良いですね。
注文住宅業者の一括資料請求
「一社一社調べていても時間がかかりすぎる!」と思っていた時に、注文住宅を扱っている業者の一括資料請求サービスを見つけたので、使ってみました。
かなり多くの企業の情報がまとめられており、少しでも気になった業者の資料はとりあえず請求しておくことにします。資料送付用に個人情報の入力が必要ですが、無料でできるのは嬉しいですね!
資料請求する業者を選んだ時の基準はただ一つだけ。
建てた家の外観が何となく気に入ったかどうか
私と妻の意見が一致した業者に関しては、資料請求をすることにしました。
実際、もう業者一覧の中から細かく情報を吟味して、絞るエネルギーは残っていませんでした。結局20社くらい資料請求したので、ポストが大変なことになりました。
その後は、届いた資料を二人で「ああでもない」、「こうでもない」といいながら、絞り込んでいきます。
パソコン上で見るよりも、紙資料の方が見やすいですし書き込みもできるので整理しやすいですね。実際、この資料請求をしたことで絞り込みはかなり効率よく進むようになりました。
もし絞り込めなくて悩んでいる人がいたら、とりあえず資料請求をしておくといいですね。でも多すぎると営業が面倒なので、ほどほどにしておくのがオススメです。
夫婦の意見交換をする際に気を付けたこと
資料を一緒に読んでいく中で、気を付けていたことを簡単に紹介しておきます。
もともと、具体的にどんな家がいいのか?というのは、事前にすり合わせをして共有しているわけではありませんでしたので、資料を見ながら進めていきました。
- お互いの意見をネガティブに捉えず尊重すること
- 「何となくいい」をできるだけ明確にすること
- どちらかが疲れたらやめること
- 気が向いた場合には、一人で見て後で共有すること
大体こんな感じで進めていったので、少し時間はかかりましたがお互いがどんな家を望んでいるのか?ということがこの過程で明確になったように感じます。
良い将来についての話をしているのに、下手をすると意見が合わずに喧嘩をして、仲が悪くなってしまう可能性もあります。
そうなってしまわないように、少し心に余裕を持ちながら、夫婦でルールを決めて取り組んでいけると上手くいくのではないでしょうか。
住宅展示場の見学
住宅展示場の見学については、別の記事で細かくまとめていこうと思います。
住宅展示場は2ヶ所回りましたが、正直に言ってあまり参考にはなりませんでした。むしろ、行かない方が良かったとさえ思っています。
広告費を存分に使える大手メーカーが、高い出展料を払って最高級のモデルハウスを建築し、来場者に夢を見せ営業トークで引き込む場という感じでした。
序盤の方に2ヶ所1回ずつ見に行って、結局後はもう見向きもしなかったですね。
家を建てたいと思った時に庶民が行く場所ではないかなと思いました。
建築業者の事務所訪問
1社だけでなく、複数の建築業者の事務所を訪問しておくことをオススメします。
建築業者を訪問する際にチェックしておきたいポイントも紹介しますね。
- 担当に付いてくれる営業さんとの相性
- 話の意図をくみ取って具体的な提案が出てくるか
- 事務所から建てる家のイメージができるか
- 事務所訪問までの流れがスムーズか(レスポンスが早いか)
特に、担当に付いてくれる営業さんとの相性は本当に重要だなと思いました。
ここは、この記事の後半で最終的に決めてになったこととして、詳しく書きたいと思います。
気になる業者で建てた人の家を完成住宅見学会
最終的には、2社で実際にその建築会社で建てた人の家を、引渡し前に見学させてもらいました。建築会社を決める際には、実際にこの完成住宅見学会はしておくべきだと思います。
ここでのチェックポイントを紹介します。
- 家自体が魅力的に感じるか
- 説明の際に、施主さんの想いや相談したエピソードが出てくるか
- 自分が建てたい家との差分と相場感
- 立地に合わせて工夫がみられるか
- 細かい仕事が丁寧に行われているか
- 自分の家だと思ってチェック
私自身は、この工程が最後の決め手になりました。できれば1軒だけでなく、複数軒の完成住宅見学会をしておくと、引き出しが見えていいのではないかと思います。
実際に完成住宅見学会に参加した際の話やチェックポイントはこちらの記事でまとめています。

大手ハウスメーカーを選ばなかった理由
さまざまなリサーチに基づいて調査してきましたが、私たち夫婦はCMをバンバン打って、住宅展示場にも出展しているような大手ハウスメーカーを選びませんでした。
有名な方が何となく安心感はありますし、規模が大きい分建築実績は多いです。また、私の会社の関係で、特定のメーカーの場合には成約すると値引き+家具プレゼントがありました。
でも、それよりもデメリットに感じる点が多かったんですよね。
- 誰が関わっているのかよくわからない
- 莫大な広告宣伝費が転嫁されている
- 仕様が柔軟に決められない
これらは、私たちの夫婦にとっては大きなデメリットでした。もちろん、選び方や価値観は人それぞれですし、大手ハウスメーカーは多くの方に選ばれているので魅力ある商品を提供していると思います。
関わってくれる人とは顔を合わせたい
私がひねくれた考え方をしているだけかもしれませんが、同じことを依頼したとしても知り合いのためにする方が丁寧になりませんか?
実際に建築に関わってくれる人と知り合いになることはできないかもしれませんが、実際に顔を合わせて、少しでも直接会話をしたいなと思いました。
大手ハウスメーカーの場合には、営業さんとは話しますがそこから先の設計の方や、実際に工事を行ってくれる方と会話する機会はほとんどなさそうです。(確認したわけではありません。)
住宅建築に直接影響する所以外の費用は抑えたい
住宅展示場に関して調べている中で、そこに使われている莫大な広告費や人件費に気が付いてしまいました。
それからはテレビCMや街頭での広告など、大手ハウスメーカーがかなり出稿しているのが気になってしまい、結局その費用は家を建てる時の費用に上乗せされていると考えると、嫌な気持ちになりました。
それならスケールメリットはなかったとしても、実際に関わってくれる人の所にお金が入るような所で建てた方が良いですよね。
それなりに資金は用意するつもりでいましたが、できればそれは広告費ではなく妻のこだわりを実現するために使いたいですよね。
妻のこだわりを最大限に実現したい
大手ハウスメーカーでも、完全注文住宅が建てれる所はあると思います。
実際に職場の先輩は大手で注文住宅を建てていましたが、価格が私の予算よりもだいぶ上をいっていたので、そんなに高いのかとびっくりしてしまいました。
現実的な価格の場合には、決められたいくつかの仕様を組み合わせ、一部だけオリジナルが許されるようなセミオーダーの仕様になります。
一緒に生活をしていて、こだわりの強い妻の要望をセミオーダーで実現できるとは思わなかったので、これも大手ハウスメーカーを選択しなかった大きな理由の1つです。
依頼する業者の決め手になったこと
最終的に私たち夫婦が選んだのは、地元のそれほど大きくない工務店です。
年間の建築数も50棟に満たないので、実績がものすごくあるか?と言われるとそうではありませんが、魅力的な実際のお家を多く見せてもらいました。
最終的に依頼の決め手になったポイントを紹介します。
- 営業の方とのコミュニケーションが取りやすかった
- 提案内容(仕様・価格)が魅力的だった
- 工事に携わる方も含め、顔が見え安心して任せられそうだった
ここまで紹介してきたデメリットを感じなかったというのが、決め手になったポイントといえます。それぞれ確認していきましょう。
営業の方との相性
完全注文住宅は、決めるべき内容がかなり膨大です。その一つ一つを、営業の方を交えながら決めていく必要があります。
もし、会社や家は魅力的だったとしても担当の営業さんと相性が悪かったとしたらどうでしょうか?ぜひ一度想像してみてください。
楽しいはずの仕様決めの時間が苦痛になり、夢だったマイホームに対する気持ちまでも、なんだか暗くなってしまうような気がしませんか?
注文住宅を建てる方は、ここは必ずチェックしてもらいたいポイントです。建築会社よりも、担当の営業さんとの相性の方がずっと大事です。
提案内容が魅力的
実際に建てる家の提案内容が魅力的だった点も重要なポイントでした。
「こういう土地の場合には、こんな家を建てる」とか、私たちのこだわりを話すと、「その場合にはこういう選択肢が考えられる」とか。
営業さんが設計の資格を持っていましたので、その場で色々と相談しながらイメージを膨らませることができたのは良かったです。
実際に建てられた家を完成住宅見学会させてもらったときにも、それぞれ個性があって魅力的な家ばかりでした。
安心して任せられる
年間で建築している軒数が少ないのは、限られたメンバーでできる範囲でやっているからということで、営業さん、現場監督さん、設計さん、インテリアコーディネーターさんと、顔が見える状態というのは安心でした。
また、工事を始める前に大工さんや電気・水道・ガス・設備を担当してくれる皆さんとも顔合わせをさせてくれるというのも決め手の1つです。
普段からそういうことをやっているわけではないそうですが、こうしてわがままを聞いて施主に寄り添ってくれる姿勢は信頼ができますよね。
まとめ:注文住宅の業者の選び方
ここまで読んで頂いた方、時間をかけて頂いてありがとうございます。ここから、まとめをしていきたいと思います。
注文住宅を依頼する業者を選ぶ際の決め手は、個人の価値観によりますので私の場合は一例として参考にして頂ければ幸いです。
ここで改めてお伝えしておきたいことを2点だけもう一度書きます。
- 営業さんとの相性は本当に大事
- 家づくりが辛くならないように、楽しく取り組もう
この2点だけ押さえておけば、後は今回紹介したような私と同じやり方でもいいですし、身の回りにいる方の進め方を参考にしてもいいでしょう。
自分の価値観を大事にしながら、理想の生活に向けて家族で楽しく取り組んでいきたいですね。少しでも私の記事が参考になれば幸いです。
もし何か気になる部分があれば、Twitterで連絡を頂ければ返信しますね。お気軽にご連絡ください。
長く読んでくださって、改めてありがとうございました(^^)/